映画のデジタル化は何をもたらしたか、今後エンタメはどうなるか(2)

さて映画のデジタル化は何をもたらしたか、今後エンタメはどうなるかという見出しで書きだしたものの書きたいことが多すぎてシリーズ化してしまいました、第二回。

供給(配給)にどのような影響を与えたのかについて書いていこうとおもいます。

 

製作の次にデジタルの恩恵を受けるのは配給業者です。

複製や配送コストが圧倒的に安く抑える事が可能になりました。

 

その結果大きな影響を与えたのは映画館側でした。

ちなみに映画館においてのデジタル化というのは上映がフィルムからDCP(Digital Cinema Package)に移行されることを指すことが多いです。

 

さて、ここで質問です。

みなさんは見に行く映画館での上映方式を気にして映画を見たことがあるでしょうか?

3Dでの上映を見に行くという事はあっても、デジタルかアナログかを気にしたことはないと思います。

何かコスト削減できるかといえば、大きなものは無いので映画館側にはあまりメリットは無いんですよね。

 

しばらくの間、映画館のデジタル化は思うようには進まない時代がありました。

 

それが変わってくるのが配給される映画のほとんどがデジタル化されてきてからになります。

ハリウッドの大作はDCP基準でなければ上映することができません。

ここにはミニシアターがアート系作品をBlu-rayで安いプロジェクターを使い上映してた背景などもあるのですが、またの機会に。

 

設備投資が可能なシネコンではすべてのスクリーンをデジタル映画に変えることもできます。

複製が簡単になったので、すべてのスクリーンで同じ映画を上映することも簡単なんですね。

その結果、シネコンが設備投資が難しいミニシアターに比べて圧倒的な力を持ちました。

 

上映される作品が興行収入の見込める超大作ばかりになってしうのも、この流れでは当然でしょう。

マニアしか見ないような作品よりも収入を見込める作品を上映するのは当然だと思います。

 

また、最近ではhuluやU-NEXTなど、インターネットを利用した映画配信サイトも増えてきています。

映画館の競合にインターネットというデジタルの権化まで出て来ました。

もし、ここにAmazonが乗り込んできたら、、、とか考えると恐ろしいですね。

 

そろそろ映画にもロングテールの恩恵が現れ始めるのでは無いかなと考えています。

インターネットでのビジネスモデルの変遷を考えると、その次に映画のキュレーションが重要になってくると思われます。

その時がミニシアターの最後のチャンスだと思います。

 

製作はインディーズが強くなっているのにも関わらず、上映する場所がなくなってきているというのは興味深いです。

インディーズはインターネットでの話題作を狙うのが売れるための有効手段ですが、インディーズの人達は売れることよりも作品のクオリティなんかを重視するでしょうね。

 

映画の上映はデジタル化によってジレンマに陥っています。

 

違法ダウンロードなんかについては次回触れたいと思います。