stage39796_1後輩の中でもかなり応援してる後輩が劇団を旗揚げした公演です。

SFCからこういう風に劇団が旗揚げされたってのはホントに嬉しいです。

 

フィードバックの意味も込めて、しっかりと残しておこうかなと思ってちゃんと感想を書いておきます。

なので、関係者以外の人が読んでも意味がわからない可能性はありますのでそこはご了承ください。

 

見たのは初日のソワレと千秋楽。

サークル内での演劇だったら、かなり高いレベルでよく頑張ったね!と言うと思いますが、旗揚げ公演としてはお世辞にも良かったとは言えないかなと。

作品自体が目指していた地点はかなり高いところにあったし、稽古では到達していたんだろうなと思います。

が、俺が見た回では達成できてはなかったはずです。

もしかしたら俺が見てない回で到達してたのかもしれませんが、そういう言い訳が許されるのはサークル内までかなと。

 

そうは言っても、初日よりも千秋楽の方が格段に良くなっていたのは確かです。

変化に対する評価をざっと書くと

  • 一番伸びてたのは中野太二
  • 次は曽原達裕と吉川芽依
  • 中川晃輔は初日から良かった
  • 照明がかなりわかりやすくなってた

こんなところかな。

 

こっから先はどうしてそんな風になったのか、俺の勝手な推測です。

 

まず、オータの演出はまさに「演劇は生き物」っていうような演出で、各役者がそれぞれの想いを最大化した上で、それを組み上げていく。

演劇だとか映画って「キャラクター」「ストーリー」「世界観」の3つの構成要素で表現できるんだけど、「キャラクター」の魅力を役者自身の実際の経験を基に最大化して、既存の「ストーリー」の上に載せていく。

それに最適な「世界観」が後から作られていく。

 

それを学生演劇でやろうとすると、学生の経験に左右されるし、少ない経験の中から搾り出そうとするから、苦しいはず。

それに「心技体」の「技」は学生レベルだと、たかがしれている訳で本当に良い物を学生だけで作ろうと思うと、「心」か「体」に大きな負担がかかるんだよね。

最近のはどうかわからないけど、実は創像の新人公演もこういった演出をしてます。

 

で、これをやる演出って役者に寄り添って、役者の内面を引き出す事になる。

ただし、演出が引き出す事ってできなくて、あくまで役者自身が内面をさらけ出すしか無い。

演出はあくまでその手伝いしかできないんだよね。

内面をさらけ出そうとしてさらけ出すのは経験があっても難しい。

 

で、それが出来てた時と出来てない時があったのは「オータユートならついていけば大丈夫だよね」っていうような想い(迷い)が役者の中にあったんじゃないかなと。

確かにオータは演劇のためにロンドンに留学に行ったり、これまでもいい作品を作ってる。

でも、オータの演出の仕方だと、あくまで主体はオータじゃなくて役者自身なわけ。

言い方を変えると、人を信じるっていうのは自分を信じる事と一緒なわけです。

自分を信じられていないのに、人を信じても、人を信じてる自分が信じられていないから、人を信じてないのと一緒な訳です。

そもそも自分に自信が無ければ、内面をさらけ出すことなんて出来ないです。

それなのに、自分を信じる前にオータを信じようとしていた。

そういう事だったんだろうな~と思います。

 

伸びてた役者って似たような演出の下でやった事あるか、演出を経験した事があったから、本番入ってから感じた客意識とオータの演出っていうベクトルとしては逆を向いているモノを繋げられたんだと思っています。

さっきの言い方で言うと、自分が感じたモノ(客の反応)を信じられたかどうかなんだと思います。

 

偉そうな事書いてきましたが、俺自身、常に自信があるなんて訳じゃないです。

ただ、誰もがそうですが、人生が稽古のようなもので毎日自信を持てるように頑張っています。

こんな短期間でそれだけの事をするっていうのは尊敬に値します。

どんな道に行ったとしても自信を持とうとする事が根底にある今回の稽古は絶対に無駄にならないから頑張って欲しいと思います。

これからも応援しています。

( ´∀`)bグッ!